法事の服装は喪服を着るのがマナーです!年代別にふさわしい法事の服装や注意点
法事の服装は一般的には七回忌までは、喪服か準喪服を着るのがマナーとされています。男性、女性、子供の基本的な準喪服を覚えましょう。今回は法事の服装や注意点、普段の墓参りの基本的なマナーを紹介します。ご先祖様に失礼のないように覚えておきたいですね。
普段の墓参りする時の服装
普段の墓参りはいつでも自分が好きな時に行けるため、決まった服装はなく基本的に普段着で大丈夫です。
墓参りに行く時は墓石の掃除や草抜きすることが多いので、汚れたり濡れたりすることがあります。そのため動きやすいスニーカーや清潔感のあるTシャツなど、汚れてもすぐに洗える服装がオススメです。
墓参りだからと黒色にこだわる必要はなく、清潔感があり落ち着いた雰囲気の服装を選びましょう。
法事や初盆など特別な墓参り「女性の服装」
四十九日法要、一周忌、三回忌の服装
三回忌までは葬儀、通夜の時と同様に喪服を着用します。身内や家族だけで法事する場合も一緒です。
- 【服】黒の喪服(アンサンブルやワンピースなど)
- 【アクセサリー】一連の真珠、真珠のイヤリング、オニキス、結婚指輪は可
- 【ストッキング】黒色で薄手のもの
- 【バッグ】黒のシンプルなもの、光沢が無い方がいい
- 【靴】黒のパンプス(シンプルなデザインのもの)
七回忌、十三回忌以降の服装
七回忌以降は「平服で構いません」と言われることも多いと思います。平服とは喪服以外の略喪服のことをいいます。平服の場合は黒や濃紺など落ち着いた色で、控えめな服装を選ぶといいでしょう。
- 【服】黒、紺、グレーのアンサンブルやスーツ(中に着るブラウスは白でも可)
- 【アクセサリー】派手なものは避ける、ネックレスやイヤリングは真珠かオニキスのものがいい
- 【バッグ】黒のシンプルなもの
- 【ストッキング】黒色で薄手のもの
- 【靴】黒色の靴、装飾が目立つものや派手なものは避ける
法事の時のメイクや髪型にも気を付けるといいでしょう。メイクはどの種類の法事でもナチュラルにしましょう。ナチュラルがいいからといってノーメイクはよくありません。最低限の化粧は必要です。
髪型に関しては、結べる長さがあればまとめるのが基本です。髪をまとめる時は耳より下で結びましょう。
法事や初盆など特別な墓参り「男性の服装」
四十九日法要、一周忌、三回忌の服装
女性と同様、三回忌までは喪服を着用するのが一般的です。マナーを守り法事の場にふさわしい服装にしましょう。
- 【服】黒の喪服(ブラックスーツやブラックフォーマル)、白無地のワイシャツ
- 【ネクタイ】黒無地で光沢感が無いもの
- 【ベルト】黒無地で、バックルがシンプルなもの
- 【バッグ】手ぶらが一般的(荷物がある場合はポケットに入れる)
- 【靴下】黒無地のもの、白や柄物はさけましょう
- 【靴】紐で結ぶタイプの黒の革靴、金具が付いてないものがいい
七回忌、十三回忌以降の服装
七回忌以降は平服で法事に参列することが多いです。平服といってもカジュアルな服装はさけましょう。男性はダークカラーのスーツを着用するのが基本です。
法事という厳かな場所にふさわしい服装して、大切な故人を偲びましょう。
- 【服】黒、濃紺、グレーなどのダークカラーで無地のスーツ、白のワイシャツ
- 【ネクタイ】黒無地のものがいい、地味な色や柄のものでも可
- 【ベルト】黒無地でシンプルなもの、装飾が目立つものはさけよう
- 【靴下】黒無地のもの
- 【靴】紐で結ぶタイプの黒の革靴、エナメル、スエード素材はさける
法事や初盆など特別な墓参り「子供の服装」
子どもは制服が正式礼服なので、法事では制服を着用しましょう。靴下は黒色がいいですが、白やグレーなどの無地でも大丈夫です。靴は派手なものでなければ、黒、白、紺、グレーなどのスニーカーでも問題ありません。
大人は避けた方がいいローファーですが、子どもの場合は好ましいといわれています。制服がない小学生、就学前の子どもは以下の服装が好ましいです。
男の子の服装
- 【服】黒、紺、グレーのズボン、黒ジャケットまたはブレザー、白シャツ
- 【靴下】黒、紺、白、グレーのもの、くるぶし丈はさける
- 【靴】できれば黒の靴、派手ではないスニーカーやローファーもいい
女の子の服装
- 【服】黒、紺、グレーのワンピースやスカート、襟付きの白ブラウス
- 【靴下】黒、紺、白、グレーのもの、くるぶし丈や膝上丈はさける
- 【靴】できれば黒の靴、派手ではないスニーカーやローファーもいい
乳幼児の服装
飾りのない落ち着いた色合いの服装を選びましょう。とはいっても、乳幼児の服で黒色を探すのは大変です。黒色の服がない場合はベージュや水色など、控えめな色の服を選べば失礼になりません。
乳幼児の場合は、すぐに席をはずせる場所で参列することも大切です。泣いたりぐずったりした時には臨機応変に対応できるようにしましょう。
法事や初盆などで避けたい服装
法事の服装に厳密な決まりはありませんが、派手な服装や華美な服装などはさけましょう。派手でなくてもリクルートスーツなど避けた方がいい服もあります。
- 革製のもの(革ジャンパーや革パンツなど)
- ファーを使った小物やアニマル柄のもの
- カジュアルすぎる服装(例:デニムやショートパンツにTシャツなど)
- 露出度が高い服装(例:ミニスカート、キャミソール、ノースリーブなど)
- カジュアルすぎる靴(例:ブーツ、サンダル、ミュールなど)
- 派手なイヤリング、ネックレスなどのアクセサリー
- 派手な色や柄のバッグ
- リクルートスーツ
- 女性の場合はパンツスーツ(小さい子どもがいる場合や寒い地域の場合は例外)
以上が法事でさけたい服装ですが、地域によって他にも相応しくない服装がある可能性も考えられます。「この服装でいいのかな…」と心配な人や不安に感じる人は、一度施主に相談してみるといいでしょう。
墓参りに行く時の服装の5つの注意点
合掌の前は帽子を取る
夏の墓参りでは日焼けや、熱中症予防のため帽子をかぶる方も多いです。墓石の掃除や草むしりする時は帽子をかぶってもいいですが、墓前で手を合わせる時は帽子を脱ぐのがマナーです。帽子を脱いだ方がはっきりと顔が見えるので、ご先祖様にも喜ばれます。
足元に気を付ける
墓参りの場所は雨や砂利などで思ったよりも足元が悪いこともあるため注意しましょう。高いヒールやサンダルといった服装では転んでけがをすることもあるので、できれば動きやすいスニーカーがオススメです。
スニーカーであれば墓まわりを掃除する時も動きやすく、足元の悪いところでも転ぶ危険性が低いです。
動物の毛皮を使った服装は避ける
毛皮のファーやアニマル柄をおしゃれとして取り入れる方も多いですが、殺生を感じさせるため墓参りでは避けたい服装です服装だけでなくバッグや、小物にもアニマル柄のものを使っていないか確認してから墓参りに行きましょう。
派手過ぎる色や露出の高い服装を避ける
普段の墓参りだからといって、とことん自分の好きな服装を選択するのはいけません。マナーを守るためにも派手な色や奇抜なファッションするのは避けましょう。
具体的には胸元が大きく開いた格好やキャミソール、ノースリーブ、ミニスカート、短パンなどが適していない服装です。邪魔になりそうなアクセサリーも墓参りの時は極力避けましょう。清楚で清潔感のある落ち着いた服装がベストです。
香水はつけない
墓参りや法事で香水をつけるのはタブーとされています。香水をつけると夏場であれば匂いにつられて蚊やアブが寄ってくるのでつけないようにしましょう。虫を避けるためには「虫よけスプレー」を事前に吹きかけておくといいですよ。
墓参りに行く前に知っておきたいマナー
墓参りの服装はもちろん、お参りするにもいくつかのマナーがあります。マナーを守って気持ちよく墓参りするためにも、基本的な知識は持っておきましょう。正しい墓参りの流れや作法については下記の記事で詳しく紹介しています。
特別な用事がなければ基本的には出席する
何か特別な用事がない場合は、できるだけ出席するのがマナーです。予定が分からない場合は、出欠の連絡が遅くなることを電話やメールなどで伝えておきましょう。そうすることで先方も予定が立てやすくなります。
親しい方の法事なので出席したいけど「どうしても都合がつかない…」という時は、別の日に個人的にお参りするのもいいでしょう。
法事の出欠はできるだけ早く伝える
法事の案内状が届いたら、できるだけ早く出欠をお知らせしましょう。欠席する場合は、出席時よりも早く伝えるようにするのが礼儀です。
返信用はがきが同封されている場合は、はがきに欠席の旨とお詫びの言葉を書くといいですね。
香典の平均金額は1万円
法事の香典の平均金額は1万円です。夫婦で参加する場合の相場は2~3万円といわれています。法事の種類によって包む金額が変わってくることがあります。「いくら包むか悩んでしまう…」という方は、家族、親戚同士でいくら包むか相談してみるのも1つの方法です。
包むお札は新札を避けるのが礼儀です。新札しかない場合は折り目をつけてから包みましょう。
夜間の墓参りは避ける
墓参りに行く時間は決められておらず、午前でも午後でも問題はありません。寺や神社、霊園などでは時間が決められているので守るようにしましょう。それ以外の場所では夜間の墓参りは足元が悪くて危ないため、できるだけ明るいうちに訪れるようにしましょう。
お供え物は持ち帰る
お供え物のお菓子や果物などをそのままにしておくと、腐ったり野生の動物に食べられたりします。墓の管理者や周りの人に迷惑がかかってしまうので、お供え物は必ず持ち帰るようにしましょう。お供え物は家に持ち帰って、みんなで食べることがご利益につながります。
線香の火を吹き消さない
墓参りで線香に火をつけた時、炎が出ても口で吹き消してはいけません。仏教の世界では人の口から出た息はけがれていると考えられているため、仏さまが食べる線香の香りは清めてからお供えをします。
線香をけがさないために、吹き消さずに手であおぐか振って消すようにしましょう。お墓参りで線香を供えるルールについては下記の記事で詳しく紹介しています。
どうしても線香の火が消えない場合は線香を立てて持ち、縦に振るとすぐに火が消えます。
まとめ
今回は法事の服装や注意点、法事の基本的なマナーについて紹介しました。普段の墓参りでは清潔感があり動きやすい服装、法事や初盆では礼服といった最低限のマナーを守って参加しましょう。
お墓参りに遠方や忙しくてどうしても行けないという人は、墓参り代行サービスを利用しましょう。墓参り代行サービスを利用すれば代わりに墓掃除してくれるため、墓をキレイに維持できます。
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