ライターの捨て方|中身ありは厳禁!使い捨てライターのガスの抜き方から安全な処分方法を解説
ライターはガス抜きをして、各自治体のルールにのっとって捨てるのが正しい捨て方です。
ラ使い捨てや注入式に限らず、使用済みのライターを廃棄する際は、必ず中身のガスやオイルを抜きましょう。ガス抜きをしないと火災の原因になり危険です。そこで今回はガス抜き方や、正しいライターの捨て方を紹介します。ぜひ参考にして、安全な処分方法でライターを捨ててください。
チャッカマンの捨て方については下記の記事で詳しく紹介しています。
中身ありのライターを捨ててはいけない理由
ライターのガス抜きをせずに、一般ごみとして廃棄すると、火災などの重大事故につながるからです。
近年、ゴミ捨て場のゴミの中にあったスプレー缶が直射日光の熱で爆発し、引火するという事故が発生しました。また、ゴミ収集車の中で混合された際に、スプレー缶からガスが漏れて引火する事故もまれに発生しています。
そのため、現在はどの自治体でも、スプレー缶のガス抜きをきちんと実施することは分別ごみを出すために必須となっていますが、実はライターも同じです。
ダッシュボードに置かれた使い捨てライターが爆発し、車の一部が燃える事故がありました。つまり、少量でもガスやオイルが入っているライターは爆発や引火の危険性があるのです。
ライターの種類
ライターには、大きく分けて以下の2種類があります。また、着火方式や燃料の違いもあるため、細かく分けると5種類くらいあるでしょう。
なお、それぞれ構成する部品や使われている素材が異なるため、ガスやオイルの抜き方、捨て方に違いが出ます。
- プラスチックが多用されている使い捨てライター
- ガスやオイルを注入して何度も使える注入式ライター
使い捨てライターのガス抜きする方法
ライターはガス抜きをして、各自治体のルールにそって捨てるのが正しい捨て方です。ガス抜きが面倒で「適当に捨てちゃえ~」と、よからぬ考えに至ってしまう人がいるかもしれませんが、絶対にやめましょう。ゴミに出す前にきちんとガス抜きをしてください。
使い捨てライターのガスを抜く手順
- 火の気のないところで使い捨てライターの火をつけ、すぐに吹き消す。
- 着火レバーを下げたまま輪ゴムで固定する。
- 炎の調整レバーをプラス方向いっぱいまで動かす。
- そのまま放置する。
- ガスが抜けたかどうかを確認する。
【参考】
は正しく捨てましょう!消費者庁
使い捨てライターのガス抜きする前に、周りに火の気がないか確認してください。輪ゴムを準備した後に使い捨てライターの着火レバーを下げ、レバーを押し下げたまま輪ゴムで固定します。火はつけてから息で吹き消して、ライターの火炎調整レバーがあるものはプラス方向(右)いっぱいに動かしてガスを早く出すようにしましょう。
その後は、そのままガスが抜けた状態で放置します。「シュー」という音とともにガスが抜けるので、風通しのいい屋外に半日から1日放置してください(実際には数十分で抜けます)。最後に、使い捨てライターのガスが抜けたか確認するために火をつけてみて、火がつかなければガス抜き完了です。
ガス抜き時のコツ
輪ゴムは2本使用するのがポイントです。2本の方が押さえる力が強くなります。また、先に輪ゴムを2重に巻いてから着火レバーを押しましょう。後から輪ゴムを巻くのは難しいです。輪ゴムの代わりにガムテープで固定する場合は、先にガムテープを着火レバーに貼っておきましょう。端はくっつけずに着火レバーを押し下げて火をつけ、火を吹き消してからテープをライター本体に貼りつけます。
使い捨てライターの「ガス抜きと処分方法」手順動画
使い捨てライターのガス抜きと処分方法について分かりやすい動画がありましたので、引用させて頂きました。ぜひ参考にしてください。
【引用】
静岡県富士宮市が運営するYouTubeチャンネル「広報ふじのみや平成29年1月号掲載AR動画」
ガス注入式ライターのガスを抜く方法
ガス注入式ライターも、もちろんガス抜きをして捨てなければなりません。
準備物
- 先が細いドライバー
ガス注入式ライターのガス抜き手順
- 注入式ライターのガス抜きをする前に、周りに火の気がないか確認する。
- 注入式ライターのガス注入口の先端を細いドライバーの先などで押す。
- 「シュー」という音がしなくなるまで押し続ける。
- 注入式ライターのガスが抜けたか最終確認のために火をつけてみる。火がつかなければガス抜き完了。
ライター用ガスボンベのガスを抜く方法
ガス注入式ライターを使う場合、ライター用ガスボンベが必需品になります。このライター用ガスボンベもガスライター同様、正しい捨て方で捨てなければいけません。
中身が残ったライター用ガスボンベも引火や爆発の危険性があるので、きちんとガス抜きしましょう。
ライター用ガスボンベのガス抜きする手順
- 風通しのよい屋外で、周りに火の気がないか確認する。屋外で実施しないと中毒や爆発の恐れがあるため、注意が必要。
- ライター用ガスボンベの先端(ノズル)を下に向け、少し斜めの角度で地面に押しつけてガスを噴出させる
- ライター用ガスボンベの残量にもよるが、ガスが抜けきるまでに数分かかる。「シュー」という音がしなくなればガス抜き完了。
ガスを噴出させる時は、ガスボンベの先端を地面に押しつける角度がポイントです。垂直に押しつけるとガスが出にくいため、少しだけ斜めに傾けましょう。
必要であれば、ガスボンベの空き缶に穴を開けてください。
なお、「ガスボンベやスプレー缶の捨て方」「区分」「缶に穴を開けるか開けないか」などは、自治体により異なります。お住まいの自治体のルールを確認しましょう。
ZIPPOなどのオイル式ライターからオイルを抜く方法
オイル注入式ライターを廃棄する場合もオイルを抜いて捨てなければいけません。
オイルが残ったライターをそのまま廃棄すると、引火や爆発の危険性があります。
オイル式ラーターからオイルを抜く手順
- 屋外で周りに火の気がないか確認する。
- インサイド・ユニットを抜き、底部のネジをドライバーで回して中身を出す。
- フェルトやパッド、綿、芯などのオイルを含んだ可燃物を取り外して完了。
ライター内にオイルが残っていても、3~6か月程度で自然に蒸発します。ただ、そこまで待てないでしょうから、分解してオイルを含む部位を取り出ることが必要です。オイルが揮発するため、においが苦手な人は、風通しの良い屋外で作業しましょう。
オイルを含む綿などは野外で数時間~数日放置すれば揮発しますが、火の気のないところで静置しましょう。
なお、ZIPPOなどの製品は基本的には内部の可燃物以外は金属製の部品であるため、そのまま金属ゴミ(不燃ごみ)として廃棄できます。ただし、部品によっては、分解して別々に廃棄する必要があるでしょう。メーカーの公式ホームページなどで構成部品を確認してください。
また、自治体により分別ごみの区分や廃棄方法が異なるため、自治体で捨て方を確認しましょう。
ライターの正しい処分方法やその他の使い道
他の使い道を探して再利用する
タバコの火を着けるためだけライターを使うのは、もったいないです。SDGsの観点からも、他のことに使えないか考えてみましょう。捨てるなら、完全にガスを使い切って捨てることをおすすめします。
以下に、ライターが他用途に使える可能性を記載します。参考にしてください。
- 花火の着火に使う
- 線香の着火に使う(屋外では便利)
- ヒモなどを焼き切る(カッターナイフがない時にビニール紐などを溶かして切ることが可能)
- キャンプで着火用に使う(焚き火やキャンプファイヤーでチャッカマンを忘れると大変)
- 暗闇でライト代わりに使う(本当に暗いときはライターの明かりでも道を歩くことは可能)
自治体ゴミに出す
上記でガス抜き方法を紹介しましたが、ライターにガスが残ったまま「普通ゴミ」としてそのまま捨ててしまうと大変危険です。ゴミ捨て場やゴミ収集車の中、ゴミ処理場、集積所などでガスが漏れ、引火や爆発の可能性があります。
「ちょっとくらいは大丈夫だろう…」は許されません。一人ひとりの心がけが肝心です。ガス抜きしたら、部品を分別して自治体のゴミ区分に従って捨てましょう。
- ガス抜き後に分別した部品のうち、「可燃物」は「燃えるゴミ」として出す。
- ガス抜き後に分別した部品のうち、「不燃物」は「不燃物(金属ゴミ)」として出す。
- ガス抜きしたライターを「特定ゴミ」として出す。
- ガス抜きしたライターを「危険物」として出す
ゴミ出しの方法が自治体によって異なります。「不燃ゴミでも別袋に入れる」「危険と表示する」など、自治体による指定がある場合もあります。必ずお住まいの自治体のホームページなどで確認して下さい。
知人にあげて処分する
ガス抜きや、分別方法を調べるのが「面倒くさい…」「捨てるのはもったいない…」「ライターを捨てる以外の方法で捨てたい…」という人もいるかもしれません。 もっとも手っ取り早いのは、他人にあげてしまうことです。使えるライターであれば喫煙者にとってはありがたいので、タバコを吸う友人や知人にあげることをおすすめします。
リサイクルショップを利用する
売れるような高級ライターや愛着のあるものであれば売るのもひとつの方法です。リサイクルショップなどで査定してもらいましょう。いずれの場合も、もし発送するのであれば、必ずガス抜きが必要です。郵便でも宅配便でもガスやオイル入りのライターは送れないので、注意して下さい。
リサイクルショップを利用する手順
- 店舗にライターを持っていく(送付でも可能な場合あり)。
- 査定を待つ。
- 査定金額に納得したら、売買契約書に名前や住所などを記入する。
- その場でお金を受け取る。
不用品回収業者に依頼する
他人にあげることも売ることもできない壊れたライターや、壊れていないけど捨てたいライターが大量にある場合は自治体に問い合わせてみるか、不用品回収業者などに有料で引き取ってもらうのがおすすめです。ただし、数個程度であれば非常に割高となるため、回収依頼はおすすめできません。
不用品回収事業者に依頼すれば、自宅や店舗にライターを回収に来てくれます。なお、タイミングが合えば当日や翌日に回収してもらえる可能性がありますが、費用がかかるので料金を電話で確認しましょう。
大掃除や引っ越しによって大量に出た不用品などと一緒に処分すれば、ライターのみを単品回収に出さなくても済みます。ライターのみの単品回収は、どうしても割高になるので、依頼するなら他のゴミ一緒に処分を依頼しましょう。
トラックの種類 | 料金相場 |
---|---|
軽トラック/1台 | 8,000円~15,000円 |
1トントラック/1台 | 20,000円~28,000円 |
2トントラック/1台 | 28,000円~35,000円 |
単品回収 | 3,000円~10,000円 |
なお、業者によって、基本料金や人件費、処分費用などが異なるため、費用は大きく変わります。
不安を感じたらプロへ依頼するのがおすすめ
今回はライターの正しい捨て方や、ライターのガス抜きする方法を紹介しました。ライターを捨てる方法はガス抜きしてから、住まいの自治体のルールにのっとって処分しましょう。
ライターガス抜きは簡単とはいえガス抜きするのは「面倒くさい…」捨てたいライターがたくさんあって「自分でガス抜きするのはちょっと…」っという時に、助かるのが不用品回収業者です。
小さくて安いライターを捨てるのに処分費用がかかるのは少し気になるところですね?業者によりますが不用品がたくさんある場合は、まとめて回収を依頼する方がお得です。これを機会に、ライター以外にも処分したいものがないか、家の中を整理してみましょう。
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