正しくエアコンを処分する5つの方法!エアコン処分の無料回収業者には注意
エアコンを処分するには、正しい処分方法があります。リサイクル料金がもったいない、面倒というのもわからなくはありませんが、安易に違法な業者を利用しないようにしましょう。今回はエアコンの正しい5つの処分方法や、業者にエアコン処分を依頼する時の注意点を紹介します。
エアコンは家電リサイクル法の対象品目です

家電リサイクル法とは?
家電リサイクル法とは廃棄物の減量、資源の有効利用の観点から廃棄物のリサイクル推進の新たな仕組みを構築するために制定された法律特定家庭用機器再商品化法のことです。
エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機の4品目が特定家庭用機器として指定されています。製造メーカー等が引き取った製品から有用な材料をリサイクルすることで、ごみ減量&資源を有効利用するための法律です。
法施行以前の家電は焼却や埋め立てていた
一般家庭や事務所から廃棄される家電製品には、貴重な資源がたくさん使われています。そんな貴重な資源を家電リサイクル法が施行されるまでは、もったいないことにゴミとして焼却していたり埋め立てていました。
貴重な資源を捨てるのはもったいない
家電リサイクル法の対象品目に指定されている家電を作るために使用された金属や非金属は、熱で溶かしたり再加工したりして再び資源として利用できます。私達が大切に使っていた家電を、また世界中の人々が同じように大切に使えるのは素晴らしいことですね。
エアコンの処分についても正しく回収してもらう必要があります。
エアコンの正しい5つの処分方法

自治体にエアコン処分を依頼する
家庭で出るごみは曜日ごとに分別して、家の近くの収集所に出して回収してもらっていますが、エアコンは収集所に出せません。ゴミの出し方については住まいの市区町村のホームページでも確認できます。
>>【参考】東京都資源循環 | 粗大ごみ申告受付事業・家電リサイクル受付事業
中古品として売る
エアコンが正常に作動している場合は中古品としてリサイクルショップで買取ってもらったり、インターネットオークションで売れます。事前にリサイクルショップ問い合わせして査定してもらったり、インターネットオークションで同じ型番のエアコンの相場を調べて出しましょう。
家電量販店に引き取ってもらう
新しいエアコンを購入したお店で引き取ってもらえるので、購入した家電量販店に引き取ってもらいましょう。
指定取引場所へ持ち込んで処分する
エアコンを最寄りの指定引取場所に持ち込んで処分できます。場所等の詳細は市区町村のホームページで確認できます。
>>【参考】家電リサイクル回収のお申込について - ヤマダウェブコム
業者にエアコンを回収依頼して処分する
業者にエアコンを回収依頼して処分する場合は自分で回収業者を探すか、市町村でも紹介してくれます。市町村のホームページで許可業者を閲覧や検索できます。
エアコン処分にかかる費用と料金相場

リサイクル料
エアコンを廃棄処分するにはリサイクル料が必ず必要になります。メーカーごとに料金が定められていますが、ほとんどのメーカーが990円です。
この料金は新しいエアコンに買い替える場合や、使えないエアコンをお店に引き取ってもらう場合は販売店に支払います。
引き取り依頼できない場合は、郵便局で家電リサイクル券をもらいリサイクル料金を振り込みます。(振込手数料負担)メーカー名や型番号をメモして持っていくと窓口でスムーズに手続きできます。
その後、家電リサイクル券を持参して自分で運搬するか業者へ収集依頼します。
収集運搬費用
お店に引き取ってもらう場合や、業者へ処分を依頼する場合は、リサイクル料金とは別に収集運搬費(業者により異なる)がかかります。大手家電量販店では大体1,000円~1,500円程度です。
エアコン取り外し費用
エアコン取り外し費用の相場は4,000円~6,000円です。お店や業者から見積もりを取ってみましょう。
出張料
業者や距離により異なりますが3,000円程度が一般的です。
エアコン処分に無料回収業者に依頼しても大丈夫?

「不要になったエアコンを回収します」とアナウンスしながら近所を回っているトラックを見かけたり、家のポストに「不用品無料回収のお知らせ」というチラシが入っていることがあります。不用品処分の手間や費用をおさえたいと思っている時には、つい魅力的に感じてしまいます。
ちょっと待って!その業者は違法な不用品回収業者かもしれません。
家庭のごみであるエアコンを回収できる業者は「一般廃棄物収集運搬業」の許可を受けた業者だけです。「産業廃棄物収集運搬業」「古物商許可証」の資格では、エアコンの回収はできないことになっています。
「無料」や「買取り」という言葉に騙されて、違法な不用品回収業者を利用しないように心掛けましょう。
違法な不用品回収業者の見分け方
市町村で紹介してもらう業者に依頼するのが一番近道ですが、自分で業者を探す時は下記の項目だけでも最低限確認することをオススメします。
信頼できる回収業者を探す時に確認する項目
- 「一般廃棄物収集運搬業」の許可をうけているか確認する
- 会社の情報(会社名や住所、電話番号)が明瞭であるか確認する
- 料金システムをきちんと説明できるか確認する
- 契約書を作成してくれるか確認する
- 自治体から廃棄物処理の指導をうけているか確認する
- 家電製品や工事についての知識があるか確認する
エアコン処分に対して「リサイクル料はかかりません」と言う業者は、明らかに違法といえるので注意しましょう。
エアコンを「買取する」という業者には注意しよう
不要なものが現金に変わるのは「ラッキー!」と思いますが、実はリスクや問題も多いのです。まだ使える製造後3年未満のエアコンは中古品として買い取ってもらえます。その際はリサイクル料はかかりません。
壊れているエアコンにはエアコンとしての商品価値はゼロです。使えなくなった家電を、商品として売ることは当然できません。故障したエアコンは廃棄処分が必要です。
廃棄するには家電リサイクル法により、リサイクル処分しなければなりません。それを「買い取ります」と言う業者は、次に説明するエアコンの資源価値が目当てなだけなんです。「買い取ります」という言葉に踊らされないようにしたいですね。
違法な不用品回収業者のリスクや社会問題

もう使えないエアコンを「買い取ります」や「無料で回収します」と言って甘い言葉で誘っている違法な不用品業者が残念ながら存在しているのが現状です。
一体何を目的にしているのかというと「エアコンの資源価値」を狙っているんです。
エアコンの資源価値
エアコンにはさまざまな希少金属類が使われており、日本では高価値で売買されている資源が多く含まれています。1台4~5,000円程度の資源を取り出すことが可能といわれています。
エアコンに含まれる資源
- 鉄
- 銅
- 白金
- アルミニウム
- プラスチック
- ネオジウム磁石などのレアアース類
- クロムやニッケルなどのレアメタル類
- 材料として資源化できるマテリアル
違法な不用品回収業者は、これらの価値ある資源を回収したいがためにエアコンを無料で回収しています。
高いリサイクル技術や設備をもたない不用品業者は、エアコンから価値ある資源のみ回収した後に資源転売したり、不法投棄したりという社会問題が起きています。具体的にどのような社会問題を起こしているか紹介します。
違法な不用品回収業者が引き起こしている社会社問題
- 空き地や山林への不法投棄
- 有害物質(フロンガス等)を処理せず放置→環境汚染
- 放棄したエアコンの電池やプラスチックからおこる火災
- 料金の高額請求
- 別の商品を無理やり購入させる
こうして見てみると、なんだか悲しい気持ちになりますね。違法な不用品回収業者を安易に利用せず、法律で決められたルートに従ってエアコンを回収してもらいましょう。
まとめ
今回はエアコンの正しい処分方法や、業者にエアコン処分を依頼する時の注意点について紹介しました。現在の日本では、家電製品だけでも年間数十万トンがゴミとして廃棄されています。(家電は修理するより買った方が安い!という現状もあるのが現状ですが…)
今まで埋め立てたり焼却していたゴミですが、埋立場所や焼却困難の問題が生じました。その問題解決の一環として、家電リサイクル法ができたとはいえ、実際にリサイクルできているのは1割~2割程度だそうです。
リサイクルするのには手続きが面倒だったり、支払いがもったいないと思いますが地球のエコのためだと思えば少しは前向きになれますよね。エアコンを正しいルールで、リサイクルするために大事なのが業者選びです。
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