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不用品回収・粗大ゴミ処分

エアコンを処分する6つの方法|電化製品の処分は「家電リサイクル法」を守って処分しよう

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エアコンを処分するには粗大ゴミとして処分できません。エアコンをはじめとした「家電リサイクル法」の対象になっているゴミは通常の粗大ゴミとして処分できません。そこで今回は正しいエアコンの処分方法を紹介します。家電量販店に依頼する時の料金や、無料でエアコンを処分する方法も合わせて紹介します。

エアコンは家電リサイクル法の対象品目です

エアコンは家電リサイクル法の対象品目です
エアコンは家電リサイクル法の対象品目です

エアコンなど家電の処分は、粗大ごみで出すという人が多いと思いますが、2001年頃より処分ができなくなりました。

その理由は家電リサイクル法というのが制定されたためです。この法律が施工されてからは廃家電を正しく回収・効率的にリサイクル処理し、再び原材料として生まれ変わらせるしくみが確立されていきました。
>>【参考】家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)

電化製品 処分
電化製品の処分方法7選|電化製品の正しい捨て方や料金相場をまとめて解説

故障したエアコンは家電リサイクル法によって、リサイクルできる家電と決められました。それにより燃やしたり、埋めたりして粗大ゴミとして処分ができなくなりました。

エアコンのリサイクル料金
リサイクル料金 収集運搬料金
990円~2,200円 550円~2,200円

>【参考】再商品化等料金一覧(家電リサイクル料金)

主要エアコンメーカーのリサイクル料金は990円がほとんどですが、メーカーによっては2,000円以上する場合もあります。お手持ちのメーカー名を確認しましょう。

エアコン以外にはテレビ、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、衣服乾燥機が家電リサイクルの対象です。

  • テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)・・・15型以下の場合 1,870円程度
  • テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)・・・16型以上の場合 2,970円程度
  • 洗濯機・・・2,530円
  • 170L以下の冷蔵庫・・・3,740円
  • 170L以上の冷蔵庫・・・4,730円

ブラウン管テレビの処分や、洗濯機を処分する方法冷蔵庫を処分する方法については下記の記事で詳しく紹介しています。

ブラウン管テレビ 処分
ブラウン管テレビの4つの処分方法|ブラウン管テレビは家電リサイクル法を守って廃棄しよう
洗濯機 処分
洗濯機の7つ捨て方|電化製品のリサイクル料金や無料または安く処分する方法を紹介
冷蔵庫 処分
冷蔵庫を処分する6つの方法|電化製品の処分は「家電リサイクル法」を守ろう

エアコンを処分する6つの方法

エアコンを処分する6つの方法
エアコンを処分する6つの方法

エアコンの寿命については下記の記事で詳しく紹介しています。

エアコン 寿命
エアコンの寿命は?エアコンの寿命を知らせる5つのサインやおすすめエアコン

1.新しいエアコンを買い替える時に販売店で引き取り

エアコンを電量販店に依頼する場合は、購入台数と同じ台数のエアコンを引き取りしてもらえます。「リサイクル料金(990円~)+収集運搬料金+既存エアコンの取外し費用」が必要になります。

販売店で引き取り費用相場
店舗名 リサイクル料 収集運搬料金 合計
ヤマダ電機 990円~9,900円 2,200円 3,190円~12,100円
ジョーシン 990円 1,650円 2,640円
ケーズデンキ 990円~ 2,200円 3,190円~
ビックカメラ 990円~9,900円 1,650円 2,640円~11,550円
エディオン 990円 2,200円 3,190円
ヨドバシカメラ 990円 550円 1,540円

このようにお店により料金も条件も違います。新品購入が条件というところが、ほとんどですが購入せずに処分したいという場合はリサイクルOKのお店に依頼しましょう。

【参考】
家電リサイクル回収のお申込について-ヤマダウェブコム ジョーシン::家電リサイクル ケーズデンキ リサイクル回収について 家電のリサイクル・引き取りについて-Bic Camera 家電リサイクル-エディオン 大型家電リサイクル回収-ヨドバシ

2.リサイクル券を購入してエアコンを処分する方法

リサイクル券を購入してエアコンを処分する方法は、エアコンが不要になったが新しいエアコンに買い替える必要がないという人に向いている方法です。

リサイクル券を購入して、指定の取引場所に持ち込んで処分します。リサイクル券は、お住いの市役所等で購入場所を問い合わせましょう。

リサイクル料金の購入方法(支払い方)には2通りあります。

  • 料金販売店回収方式
  • 料金郵便局振込方式

料金販売店回収方式

家電販売店にてリサイクル料金を支払う方式です。家電販売店から家電リサイクル券が発券されるので、処分したいエアコンを渡し料金を支払います。エアコンを買い替える場合は新しいエアコンを購入する店、エアコン処分のみの場合は処分したいエアコンを購入した店または近くの家電販売店にて支払います。

料金郵便局振込方式

郵便局にある家電リサイクル券を使用してリサイクル料金を支払う方式です。処分したいエアコンを自分で指定取引所に搬入する場合や、回収する業者に指示された場合に料金郵便局振込方式にて支払います。

家電リサイクル券に必要事項を記入し、郵便局またはATMで支払います。必要事項なので以下の3つの事項は家電リサイクル券センターのwebサイトで確認しておきましょう。

  • 製造業者等名コード(3桁)
  • 品目・料金区分コード(2桁)
  • リサイクル料金(税込)

>>【参考】家電リサイクル券センター/RKC 一般財団法人 家電製品協会 家電リサイクル券センター

持ち込む場合は指定引取所の営業日時を確認してから持ち込みましょう。

各市町村の指定引取所
指定引取場所名 住所
ロジスティード北日本(株) 清田物流センター 北海道札幌市清田区清田二条3-3-20
ロジスティード北日本(株) 発寒物流センター 北海道札幌市西区発寒10条12-2-20
(株)鈴木商会 札幌西事業所 北海道札幌市西区発寒十五条13-1-35
(有)東南流通 東京都世田谷区喜多見1-13-2
東亜物流(株) 板橋営業所 東京都板橋区舟渡一丁目17-2
SBS即配サポート(株) 横浜デポ 神奈川県横浜市金沢区福浦二丁目16番13号
日本通運(株) 横浜都筑指定引取場所 神奈川県横浜市都筑区佐江戸町433
日本通運(株) 大阪鶴見指定引取場所 大阪市鶴見区焼野3-2-24
株式会社ロジックナンカイ 堺市南区高尾一丁359番1号
(株)西原商事 福岡西営業所 福岡市西区大字太郎丸799番1

>>【参考】指定引取場所案内 - E-map

明日引っ越しなので、すぐにエアコンを処分したいという人には向いていませんが、時間に余裕がある人にはオススメです。また、出張費や処分費用がかからずリサイクル料金だけでおえられるのも魅了的です。

3.フリマアプリやネットオークションを利用する

車が無い方や、店舗まで行くのが面倒な方は、フリマアプリやネットオークションを利用するのがおすすです。

売却するエアコンの基準

  • 製造から5年~10年以内
  • 元値が高額なエアコン
  • 説明書、付属品が揃っている
  • 状態が良い

売れやすいメーカー

  • ダイキン
  • Panasonic(パナソニック)
  • 三菱電機
  • 日立
  • 富士通ゼネラル
  • 東芝
  • シャープ

4.リサイクルショップを利用する

リサイクルショップにエアコンを持ち込んで、買取してもらう方法です。ここで重要なのが、リサイクルショップでは製造5年以上前の家電は引き取りしてもらえないので注意しましょう。不明なことがあればリサイクルショップに電話して確認するといいでしょう。

リサイクルショップを利用する手順

  1. 店舗にエアコンを持っていく。
  2. 査定を待つ。
  3. 査定金額に納得したら、買取用紙に名前や住所などを記入する。
  4. その場で買取金額を受け取る。

古いエアコンの場合は、査定金額がつかない場合もあります。

5.知人に譲ったり、再利用する

知人に譲るのも一つの手です。譲れば費用もかからないし、まだまだ使用できるのであれば、知人に使ってもらった方が気持ち的にもいいですよね。エアコンの運搬などは譲る知人と相談しましょう。

エアコンの再利用方法としては、自宅とは違う場所で使用するというのもいいでしょう。例えば「実家で使用する」「職場などで使用する」など再利用できる場所があればそこで再利用しましょう。

このようにエアコンの処分費用がかからない方法があります。家電販売店に依頼すると出張費などがかかり、自治体に依頼するとリサイクル料金が必要です。自分でエアコンを処分できる場合や、欲しい人がいる場合などはおすすめの方法です。

6.不用品回収業者に依頼する

エアコンを処分する方法は、不用品回収業者を利用して処分する方法です。不用品回収業者とは、家庭から出る不用品を有料で回収してくれるという業者です。

近年、自治体のゴミの回収のルールが厳しくなり「確実に処分できる方法」「してもらえる方法」として、不用品回収業者を依頼するという人も増えているようです。不用品回収業者に依頼すれば、家電リサイクル法の対象になっている家電も処分してもらえます。

不用品回収事業者に依頼すれば、自宅や店舗にエアコンを回収に来てくれます。タイミングが合えば当日や翌日に回収してもらえることもあります。

大掃除や引っ越しによって、大量にでた不用品をまとめて処分してもらえます。エアコンのみの単品回収の場合は、割高になることが多いので、必ずお問い合わせしてから依頼しましょう。

不用品回収業者に依頼する料金相場
トラックの種類 料金相場
軽トラック/1台 8,000円~15,000円
1トントラック/1台 20,000円~28,000円
2トントラック/1台 28,000円~35,000円
単品回収 3,000円~10,000円

エアコン処分に無料回収業者に依頼しても大丈夫?

エアコン処分に無料回収業者に依頼しても大丈夫?
エアコン処分に無料回収業者に依頼しても大丈夫?

「不要になったエアコンを回収します」とアナウンスしながら近所を回っているトラックを見かけたり、家のポストに「不用品無料回収のお知らせ」というチラシが入っていることがあります。不用品処分の手間や費用をおさえたいと思っている時には、つい魅力的に感じてしまいます。

ちょっと待って!その業者は違法な不用品回収業者かもしれません。

家庭のごみであるエアコンを回収できる業者は「一般廃棄物収集運搬業」の許可を受けた業者だけです。「産業廃棄物収集運搬業」「古物商許可証」の資格では、エアコンの回収はできないことになっています。

「無料」や「買取り」という言葉に騙されて、違法な不用品回収業者を利用しないように心掛けましょう。

廃品回収
廃品回収はホントに無料!?違法、悪質な廃品回収業者の手口と対処法のまとめ

違法な不用品回収業者の見分け方

市町村で紹介してもらう業者に依頼するのが一番近道ですが、自分で業者を探す時は下記の項目だけでも最低限確認することをオススメします。

信頼できる回収業者を探す時に確認する項目

  • 「一般廃棄物収集運搬業」の許可をうけているか確認する
  • 会社の情報(会社名や住所、電話番号)が明瞭であるか確認する
  • 料金システムをきちんと説明できるか確認する
  • 契約書を作成してくれるか確認する
  • 自治体から廃棄物処理の指導をうけているか確認する
  • 家電製品や工事についての知識があるか確認する

エアコン処分に対して「リサイクル料はかかりません」と言う業者は、明らかに違法といえるので注意しましょう。

エアコンを「買取する」という業者には注意しよう

不要なものが現金に変わるのは「ラッキー!」と思いますが、実はリスクや問題も多いのです。まだ使える製造後3年未満のエアコンは中古品として買い取ってもらえます。その際はリサイクル料はかかりません。

壊れているエアコンにはエアコンとしての商品価値はゼロです。使えなくなった家電を、商品として売ることは当然できません。故障したエアコンは廃棄処分が必要です。

廃棄するには家電リサイクル法により、リサイクル処分しなければなりません。それを「買い取ります」と言う業者は、次に説明するエアコンの資源価値が目当てなだけなんです。「買い取ります」という言葉に踊らされないようにしたいですね。

違法な不用品回収業者のリスクや社会問題

違法な不用品回収業者のリスクや社会問題
違法な不用品回収業者のリスクや社会問題

もう使えないエアコンを「買い取ります」や「無料で回収します」と言って甘い言葉で誘っている違法な不用品業者が残念ながら存在しているのが現状です。

一体何を目的にしているのかというと「エアコンの資源価値」を狙っているんです。

エアコンの資源価値

エアコンにはさまざまな希少金属類が使われており、日本では高価値で売買されている資源が多く含まれています。1台4~5,000円程度の資源を取り出すことが可能といわれています。

エアコンに含まれる資源

  • 白金
  • アルミニウム
  • プラスチック
  • ネオジウム磁石などのレアアース類
  • クロムやニッケルなどのレアメタル類
  • 材料として資源化できるマテリアル

違法な不用品回収業者は、これらの価値ある資源を回収したいがためにエアコンを無料で回収しています。

高いリサイクル技術や設備をもたない不用品業者は、エアコンから価値ある資源のみ回収した後に資源転売したり、不法投棄したりという社会問題が起きています。具体的にどのような社会問題を起こしているか紹介します。

違法な不用品回収業者が引き起こしている社会社問題

  • 空き地や山林への不法投棄
  • 有害物質(フロンガス等)を処理せず放置→環境汚染
  • 放棄したエアコンの電池やプラスチックからおこる火災
  • 料金の高額請求
  • 別の商品を無理やり購入させる

こうして見てみると、なんだか悲しい気持ちになりますね。違法な不用品回収業者を安易に利用せず、法律で決められたルートに従ってエアコンを回収してもらいましょう。

まとめ

今回は正しいエアコンの処分方法を紹介しました。現在の日本では、家電製品だけでも年間数十万トンがゴミとして廃棄されています。(家電は修理するより買った方が安い!という現状もあるのが現状ですが…)

今まで埋め立てたり焼却していたゴミですが、埋立場所や焼却困難の問題が生じました。その問題解決の一環として、家電リサイクル法ができたとはいえ、実際にリサイクルできているのは1割~2割程度だそうです。

リサイクルするのには手続きが面倒だったり、支払いがもったいないと思いますが地球のエコのためだと思えば少しは前向きになれますよね。エアコンを正しいルールで、リサイクルするために大事なのが業者選びです。

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