自治体や街の廃品回収業者に関わらず、不用品を回収してゴミとして処分するにはお金がかかります。電化製品はリサイクル料金が別途必要です。家電は製品によって処分方法が異なります。「家電リサイクル法」に従って処分する家電と「小型家電リサイクル法」に基いて処分する家電があります。知らずに捨てると罰せられますので注意しましょう。
2トントラックで積める不用品の量は5立方メートル、およそ3畳のスペースに1メートルの高さで積める量です。「不用品をまとめて処分したい…」「引っ越しで不用品が大量に出た…」場合は業者に依頼するのがオススメです。
不用品回収業者で回収できるもの・回収できないもの
不用品回収業者に依頼すると、家電リサイクル法により行政では引き取ってもらえない品目も回収してもらえて便利です。ここでは不用品回収業者で回収が可能な品目と、回収が不可能な品目をまとめて紹介します。不用品回収を依頼する際に、ぜひ参考にしてください。
回収できるもの
【家電類】
キッチン家電 |
炊飯器、IH・ガスコンロ、レンジ・オーブンレンジ、冷蔵庫・冷凍庫、ミキサー、食器洗浄機・食器乾燥機、コーヒーメーカー、電気ポット・電気ケトル、電気コンロ、トースター、ホットプレート、生ごみ処理機、給湯器、ホームベーカリー、精米機、ワインセラー、クッキングスケール、圧力鍋、フィッシュロースター、ノンフライヤー、たこやき機、酒かん、キッチンタイマー、ハンドミキサー、IH、ガステーブル、クッキングヒーター、ホームフリーザー |
生活家電 |
掃除機、洗濯機、乾燥機、ミシン、シュレッダー、ウォシュレット、扇風機、冷風機、エアコン、ヒーター・ストーブ、ファンヒーター、ホットカーペット、ハロゲンヒーター、電気温水器、ウォータークーラー、浄水器、高圧洗浄機、ルンバ、ウォーターサーバー、集塵機、発電機 |
健康美容家電 |
空気清浄機・加湿器、シェーバー、ドライヤー、体脂肪計・体重計、マッサージ機、マッサージチェア、浄水器、電動歯ブラシ、ランニングマシン、ヘアーアイロン、健康器具 |
AV・情報家電 |
電話機、FAX、テレビ、Blue-ray/ DVDプレーヤー、CDプレーヤー、スピーカー、ICレコーダー、Blue-rayレコーダー、ラジオ、ラジカセ、家庭用ゲーム機、プリンター、電子辞書、コンポ、スキャナ、カメラ・ビデオカメラ、ボイスレコーダー、無線機、受信機・レシーバー、無線アンテナ、プロジェクター、アンプ、ホームシアター、テレビドアホン、ヘッドホン、携帯用ゲーム機、イヤホン、キーボード、ブラウン管、MD、CD、ハードディスク、タブレット、ビデオテープ、モバイルバッテリー、パソコン、ノートパソコン、パソコン付属品、複合機 、コピー機、ビデオデッキ、デジタルオーディオプレーヤー、 ホームシアターシステム、ステレオ、ゲームソフト |
照明器具 |
シーリングライト、スタンドライト・デスクライト、シャンデリア、フロアライト・フロアスタンド、ランプ |
【家具類】
リビング家具 |
テレビ台、カラーボックス、サイドボード、キャビネット、コレクションボード、ラック、チェスト、テーブル、椅子、ソファ、コタツ、ダストボックス、リクライニングチェア、座卓、リビングボード、ダイニングテーブル、コンソール、カーペット、座布団、ベンチ、障子、ビーズクッション、座椅子、スプリングマット、じゅうたん |
キッチン家具 |
架電ボード、キッチンカウンター、食器棚、レンジ台、ワゴン、ダストボックス、和茶棚、茶箱、米びつ、野菜ストッカー、フライパンラック、収納ワゴン、スパイスラック、ロータリーケース、水切りラック |
収納ラック |
カラーボックス、シューズボックス、本棚、タンス、チェスト、ローブ、ドレッサー、机、学習机、ラック、鏡台、靴箱、衣装箱、シェルフ、サイドボード、室内用物干し台、パソコンラック、物置、スチールラック、キュリオケース、ハンガーラック、ハンガー、婚礼家具 |
日用品 |
アイロン台、全身鏡、スーツケース、傘立て、脚立、クーラーボックス、ベビーカー、水槽、風呂桶、ゴミ箱、電動ドリル、芝刈機・草刈機、釣竿、傘、スポーツ用品、サーフボード、靴、香水、人形・ぬいぐるみ、神棚、すのこ、アルミゲート、カーポート、ゴルフセット、骨董品・美術品、スケートボード、キックボード 、スキー板・スノーボード、ドア・雨戸・網戸、犬小屋・ペットケージ、ペット用品、畳、ジャングルジム (室内用子供遊具)、物干し竿 |
寝具類 |
ベッド、敷きパッド、電気マット、ウォーターベッド、電動ベッド、ベビーベッド、ソファーベッド、マットレス、布団、枕 |
オフィス用品 |
デスク、ワークチェア、オフィスチェア、デスクワゴン、ロッカー、ダストボックス、パーテーション、金庫、ホワイトボード、会議用テーブル、ハイカウンター |
音楽機材 |
ギター・ギターケース、DJミキサー (PA機器)、ギターアンプ、アンプ、ドラムセット、キーボード、電子ピアノ、ピアノ、オーディオ機器、エレクトーン、ベース、バイオリン、弦楽器 |
車両・農機具 |
タイヤ、自転車、バイク、マウンテンバイク、軽自動車、一輪車、三輪車、自動車バッテリー、カーステレオ、チャイルドシート、カーナビ、タイヤチェーン 、エアロパーツ 、マフラー 、 車椅子 、アルミ付きタイヤ、トラクター 、 運搬機 、耕運機 、草刈り機 、製粉機、 精米機 、除草機、チェーンソー 、電動工具、リヤカー、手押し車、Pepper (ロボット)、セグウェイ・バランススクーター |
衣類 |
洋服、スーツ、着物、作業着 |
紙類 |
雑誌、古本、古紙、段ボール、トレーディングカード、切手、封筒 |
その他 |
缶、木材、ダンベル、発砲スチロール |
回収できないもの
生ごみ類 |
食品、液体 |
危険物 |
中身の入ったスプレー缶、カセットコンロのガスボンベ、マッチ、電池、ガソリン、灯油、ライター、消化器 |
医療器具・医療廃棄物 |
注射器、針、メス |
その他 |
生木、観葉植物、土、ブロック、砂、レンガ、石、コンクリート、産業廃棄物、建築系廃棄物、汚物、腐食物、動物の死骸、血液が付着したもの |
不用品回収業者の選ぶポイント
一般廃棄物収集運搬許可を持っているか確認する
一般廃棄物収集運搬許可を持っていないと家庭からのゴミを引き取れません。この許可を持たない悪質な業者も存在し、不法投棄などのトラブルに巻き込まれる可能性もあります。業者を選ぶ時は許可を持っているかホームページなどで事前に確認しておくといいでしょう。
会社の所在地を確認する
トラック1台で不用品回収する、会社の所在地が不明な業者もあります。所在地が不明だとトラブルが起こった場合に後から見つけることは難しく、泣き寝入りするしかありません。会社の所在地が明らかな業者を選ぶようにしましょう。安心できる業者は事前に無料見積もりしてもらえることが多いです。書面やデータとして見積もり書を出してもらえるか、料金体系ははっきりしているかなどを確認しておくといいでしょう。
悪徳廃品回収業者に引っかからないための対処法
廃品回収業者とのトラブルの大半は料金に関するものです。「無料だったはずなのにあとで有料と言われた…」「車に積んでから処分費用を請求された…」「見積りより高い金額を請求された…」など、このようなトラブルを未然に防ぐための対処法も知っておきましょう。
見積りを取って料金を確認する
事前に見積りを取ることは大切です。概算料金が分からない業者は避けましょう。もちろん実際に廃棄する不用品の量を見なければ、おおまかな概算しか出せないのは当然ですが目安にはなります。
料金が合わなかったら断る
作業前に不用品と処分費用を確認して、思っていた金額と違う場合は断ることも重要です。車に乗せてから金額を変える業者は論外ですので、そのようなことがあれば「消費者センター」に通報しましょう。
見積り料金と請求金額が違う場合は業者側の責任がある一方で、依頼者側に責任があるケースも多々あります。例えば処分依頼するゴミの量をきちんと伝えてなければ、業者も正確な見積りを出せないのは当然です。見積り後に事前に依頼した分量よりゴミが増えれば、当然価格も上がりますので注意しましょう。
2トントラックはどれくらいの大きさ?
バンボディ
「ハコ」と呼ばれ、荷台部分が箱型になっているもののことをバンボディといいます。雨や雪が降っているなかで運搬しても、荷物が濡れる心配がありません。運搬中に荷物を落とす心配もないので、引越し業者はこの形状のトラックを使用していることが多いです。
平ボディ車
屋根のないオープン型のトラックのことを平ボディ車といいます。地面から荷台までの高さがある「高床タイプ」よりコンパクトなサイズの「低床タイプ」の2種類があります。雪道や山間部を通る予定がなければ、荷物を運びやすい低床タイプがオススメです。
2トントラックのショートサイズ
・全長…約4.7m
・全幅…約1.7m
小回りがきくので都心や住宅街などの狭い道でも走行可能です。AT限定免許しか取得していなくても運転OKというトラックもあり、トラック初心者でも比較的運転しやすいです。
2トントラックのロングサイズ
・全長…約6.0m
・全幅…約1.9m
ショートタイプよりも荷物を多く運搬でき、約5.5畳分のスペースの荷物が積めると言われています。2人暮らしや少人数向けの引越しにちょうどいいサイズです。
2トントラックのワイドロングサイズ
・全長…約6.0m
・全幅…約2.1m
ワイドロングタイプは大きさがあり、荷幅が広いものも運搬できます。全長・全幅はロングタイプとそんなに変わりませんが、最大積載量や車両総重量はワイドロングのトラックがトップです。
不用品回収の相場
タンスや冷蔵庫といった大型の不用品回収を専門としている回収業者は、積み込み作業込みで相場は60,000~80,000円程度です。主に大きな不用品を積み込む時に2人以上の作業員が必要となるので、作業員の費用も含まれていると考えた方がいいでしょう。
大型の不用品ではないがテレビやエアコンなどの不用品回収の相場は50,000~70,000円程度の費用がかかります。小物ばかりで量が多く2トントラック一杯分の荷物の場合は、50,000円前後の費用がかかります。不用品回収の種類に少し不安な方は、大型から小物まで色んな種類を回収する安心パックといった種類があります。こちらも50,000円前後が料金相場です。
不用品を処分する5つの方法
自治体の回収サービスを利用する
エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機は「家電リサイクル法」の対象品目のため収集所には出せません。パソコンも同様でメーカーや購入した販売店に依頼するか、市に業者を紹介してもらい処分を依頼します。
自治体のごみ収集センターに搬入する
その自治体に住んでいることを証明できるもの(免許証や保険証)などを持って、直接処分品をごみ処理施設へ持っていきます。自治体によっては土日祝日も搬入可であり、回収を頼むより安く処分できます。
引っ越し業者の引取回収サービスを利用する
引っ越し業者によっては、引っ越し時に処分する不用品の引き取りや買い取りサービスがあります。自治体より料金が高くなりますが、不用品処分と引っ越しを同日にできるので手間が少なくてすみます。
不用品業者回収サービスを利用する
自宅まで処分品を回収にきてもらえるので、大きな家具や家電の場合は便利です。しかし、無免許の違法業者の可能性があるため、必ず一般廃棄物収集運搬業の許可があるか確認しましょう。
販売店に引取りを依頼する
引っ越しで家具や家電を買い替える場合は、処分品を引き取ってくれもらえる場合もあります。新しい物を購入した販売店で相談してみましょう。